「障害者と外国人が結婚出来るの?」「生活は成り立つの?」「フィリピン人はお金持ち?」と疑問に思った人は多いはずです。
障害者はお金持ちでパラリンピックでメダルを採ったカッコイイ選手を思い浮かべる人は少ないはずですね。
大勢の人は貧しく自立して生活していくことが困難な状況であると一般的な考えですよね。皆さんはいろいろな事を考えると思われますが、まずは私の経験を書いていきます
私の経歴
私(日本人)は正直に言いますと障害者です。精神2級と身体3級の障害者手帳を持っています。41歳の厄年に倒れて高次機能障害(脳へのダメージが原因で起こる障害)になってしまいました。それまでは普通のサラリーマンでした。
何カ月の間病院で意識不明になっており、その間先生が私の事について「目をさましても言葉を忘れているだるだろう。字も書けないでしょう」と言っていたそうです。
やがて母が毎日付き添い看護してくれたり、病院の看護師、理学療法士の治療。母のその当時通っていたし宗教団体の人たちも私のために千羽鶴を作ってくれたりして、おかげで何とか目を覚ましました。因みに寝たきり人でもリハビリは理学療法士や作業療法士によっては行われます。
しばらくすと喉にタンを吸引するため穴をあけているので話は出来ませんでしたが、字を書いて言いたいことは伝えました。
両親は驚いていました。字を書くことが出来るからです。しかしながら、歩くことは出来ませんでした。車椅子の生活です。何カ月のちに再び手術をして杖を突きながらも歩けるようになりました。
障がい者就労支援事業所の生活
病院と社会福祉協議会の障害者担当者の紹介によって、B型(非正規雇用型)の就労支援事業所で週1回、様子を見ながら働くことにしました。
精神(心の病)系の事業所ですから見た感じは普通の人と何も変わりません。話をしていも健常者と同様の話ができます。でも時々爆発がおきます。私にとって苦痛だったのは建物がバリアフリー仕様
になっていない事でした。最初は杖をついて歩いていたので階段を登り降りするのが苦手でした。
作業は朝8時半から始まり午後4時半に終了します。私が行っていた作業はコップにシールを貼ったりプラスチックの箱を組んで袋詰めしたりするなどしてどちらかと言えば簡単な仕事内容でした。
時給は200円~300円程だったと思います。通常だったら労働基準法違反ですが、厚生労働省の通知より下記の通り定められています。A型(常時雇用型)は最低賃金が保証されています。
精神・身体障害による最低賃金の減額特例制度について
○ 精神又は身体の障害により著しく労働能力が低い方などについては、一般労働者に適用される最低賃金
をそのまま適用することとすると、かえって雇用の機会が失われるおそれがある。
このため、本制度は、最低賃金法第7条に基づき、都道府県労働局長の許可により、労働能力その他の
事情を考慮して定める率(減額率)を最低賃金額に乗じて得た額を減額の上、最低賃金法を適用する制度。○ 減額の特例許可の対象となる労働者(減額対象労働者)の範囲は以下のとおり(最低賃金法第7条)。
① 精神又は身体の障害により著しく労働能力の低い者
② 試の使用期間中の者
③ 基礎的な技能および知識を習得させるための職業訓練を受ける者
④ 軽易な業務に従事する者
⑤ 断続的労働に従事する者以下続く…
精神・身体障害による最低賃金の減額特例制度について一部を抜粋
考え方を改める
法律で定めてあるのです。個人的な意見ですが障害者は住民税が一定額免除されたり年金を受給できる立場にあります。労働賃金が非常に廉価に値することは社会的にバランスを考えての事でしょうか
驚きました。これが世の中ですね。ケガや病気をしたらおしまいです。説明と違うと感じました。
社協と病院の担当者の話では働いている就労支援事業所でうまくいけば正社員になれるという話だったのですが、実際は働いている人に聞いてみると、「ここはそういう場所ではない。自分で辞めるというかA型の就労支援事業所に行くしかない。一般企業にいく人は稀である」と言っていました。
確かにA型の就労支援事業所も障害者を雇えば助成金を貰っているとはいえ、採算が合わないといって辞める事業所も多かったですし、A型の事業所でも農業系の仕事は繫盛期が限らており、暇な時は週に1~2回しかない所もありました。一般企業でも助成金を目当てに「うちは毎日仕事があるから時給400円でどうや」と言われた人もいるそうです。
転機
こうなったら仕方ない。一般企業でも探すことにするかと思い探したのですが、なかなか見つかりませんでした。これはよく考えてみると持病があってすぐに倒れてしまうのです。酷い時には月に1回は倒れていました。病名は「難治性のてんかん」です。薬の組み合わせに病院の先生と打合せしながら苦労しましたよね。
一念発起して国家試験でも難関資格である○○○○を目指しました。そこで何年もかけて合格しました。私の家は農家だったので、多少の土地は持っていました。現在は米の価格が上昇して農家に先行予約している業者も多いと聞いています。
その当時はコメの減反制度も廃止され、高齢化も進んでほとんど儲けの薄い産業でした。ですから毎日のように来た工務店にアパートを建築して貰うことにしました。よく言われるアパート経営は借金まみれになるから辞めておけと言われています。
しかしながら、アパート(サブリース)を建ててから10年程経過しましたが、一度も赤字になっておりません。価格もわずかながら上昇(現状、物価高が進んでいて値下げしているかもしれませが)しています。この前も契約更改時に現状維持で了承してもらいました。
そのうち1棟分は私の名義であり、収益をあげています。これは○○○○の資格だけでは食べていくのは困難であると考えたからです。独立して商売を始める時は個人名で名前を信用してもらい、売上を上げていかなければならず、例え1万でも売上を上げることは難しいと思ったからです。
まとめ
現在、仕事は自宅で行っています。打合せは主にZOOMで行っています。運転免許証は持っていません。病院の先生から止められているからです。
仕事に行く時は電車、バス、タクシーを使って移動します。私は地方に住んでいますが、自動車があるから便利だとか不便だとかあまり考えないようにしています。車もお金がかかるのです。
一括支払がお得だといいますが、今買うと軽自動車で200万程します。ガソリン代、保険料、車検代など維持費を併せて検討すると購入する気がしません。
そこで妻が働きに行っているので自動車学校へ行って免許をとる予定です。あくまでも移動手段として方法です。取得出来たらある会社のリースの中古車を購入する予定です。走行距離制限なし、車にキズが入っても構わないからです。